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小澤酒造訪問―東京都

初の訪問記ブログになります。
正直、お世話になっているので書かせて頂かなくてはならない造り手さんが多くて早く更新していかねばなりません・・・

少々前の事ではありますが、東京都の清酒蔵「澤乃井醸造元小澤酒造」さまへお邪魔して参りました。

訪問前とのギャップ

東京?地酒?というのが、大方のイメージと思います。
実際恥ずかしながら、蔵の存在する風景が想像も付きませんでした。

「まぁ、東京と言っても遠くまで行けば自然豊かな感じだろう。」程度には思っておりましたが。

小澤酒造へは、青梅線で沢井駅という所下車後数分で着きます。実際駅に着くと。

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このような感じです。
絶景具合に驚きました、、

そうこうする内に、蔵に着くと出迎えてくれたのは・・・
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初めて見ました。

「これが、元禄15年以前から続く酒蔵の雰囲気か。」と出だしから圧倒されました。
(元禄15年というのは、古文書で小澤酒造で馬を借りたという記述があった為、遅くともその頃には酒造りをしていた。という事で、実際にはいつからなのか分かっていません。元禄15年とは西暦1702年です。)

蔵の中

まず、仕込みタンクの多さと大きさが今まで見た規模じゃない。。
元禄蔵と平成蔵の写真がこちら。
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この実際に足を運ぶからこそ肌で感じる蔵の凛とした空気感がいつもたまりません。

残念ながら造りは既に終わっている時期にお邪魔しましたが、蔵人さんが機械類も全て分解・洗浄して組み立て直すという姿も見ることが出来ました。

あまり酒屋さんが来ても基本入れないという酒母室まで入れて下さりありがとうございました‼

ちなみに、木桶仕込みもされています。
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蔵の一般開放もされているそうですが、このようなディスプレイも嬉しいですね。

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一番の違いは効率性

蔵をあちこち見せて頂くと、あらゆる所に造りの効率化が見られます。
それは、単に効率的に多く造るというものではなく、蔵人が一番注力すべき造りの工程に力を集中出来るという面があるように思われました。
その結果、多く仕込むことも出来るというだけです。

酒造りを、数日なりとも経験させて頂いたので分かるのかも知れませんが、蒸米を室にひたすら運ぶという作業などかなりの肉体労働の要素もあります。
そういった部分で、機械を使用して効率化を図る。

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全て手を動かすからこそ想いがこもって素晴らしいという意見もあるかも知れませんが、その想いを別の工程で力を割いて込めてやれば良いだけの話です。
その結果、安定供給と品質向上への注力が出来るので。

個人的には、非常に歴史的な蔵に近代的な流れを上手く融合させた今の酒蔵のあるべき姿のようにも感じます。
まぁ、実際に酒が美味しいから言える話ですが・・・(笑)

仕込み水

大きく2つの井戸から仕込み水を引いておられます。

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左が、珍しい横井戸/右が、見えにくいですが橋の下に山奥から水を引いて来るパイプラインがあります。

横井戸というのも逸話があり、小澤酒造は戦国武将武田信玄の配下穴山梅雪の子孫であったからとお聞きしました。
というのも、武田家の治めるエリアは金鉱が多くその掘削は基本横穴で進むという背景があり、そんなご先祖が酒造りを始める際も横井戸で水脈を見つけたのではないか?というお話です。

未だ枯れることのない横井戸の水脈というのも一見の価値ありです。

試飲も出来ます

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蔵のすぐ前には多摩川があり、その横で売店にて食事を買ったりお酒を買ったりとすることが出来ます。

試飲も1杯からキャッシュオンで可能ですので沢山利き酒が出来ます。
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写真を十分に撮っていなくてすいません。
淡麗でキレイな味のお酒から、濃淳が古酒、木桶仕込みの酒までかなり造れるお酒の幅も広いです。

中でも精米80%の「銀印」のコスパは凄まじいものがありました。
渋味も出ることなく、口に入れた瞬間「燗で飲んだら美味いに違いない、、」というお酒で、疲れている時にスッと入ってくるような優しさがあります。

ちょっと商品の写真等を撮っていなかったので、詳しくは小澤酒造HPを参照下さい。
(http://www.sawanoi-sake.com/items)

銀印を含む数アイテムを早ければ10月頃からスタートしようと計画していますので、是非皆様ご賞味下さい。

ブログも書き慣れないので、中々上手く伝えられていない部分も大分とありますが今年訪問した酒蔵さんで一番感銘を受けた蔵でした。
小澤さん、栗原さんご案内下さりありがとうございました。

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